早いものです。
去年の11月5日、フェリーの甲板から北海道の灯に別れを告げ、はや一年が経とうとしています。
久しぶりに北海道の写真をファイルから引っ張り出し眺めていました。
・・・年に一回ぐらいは、許してください
そう、確かに、あの場所で暮らした日々があった。
週末の夕方、凍結路をスタッドレスタイヤでとばし見に行った、北国の冬の風景。
近くに、きれいな池がありましてね。「青い池」って言うんですよ
ここのもう少し奥に、とっても居心地のいいキャンプ場があって。テントのフレーム忘れて困ってたら管理人のおじさんが「キャンプしたいんだろ、これ使いな」ってテント貸してくれたんですよ。
少し時間を巻き戻して・・・。もうこの季節は終わったんだろうか。住んでいた町の裏山の秋景色です。
羊たちはもう、小屋に戻ったのかな。・・・春にはコスモスが咲き乱れる丘。
なんの変哲もない、晩秋のわが町の町はずれ。ある朝、通勤の途中にふと、車を降り撮った一枚。
これが日常だった。
毎日、この風景を眺めながら会社に行くのが楽しみで。
土曜にわざわざ用もないのにカメラを持ち朝から事務所に出かけてた。そして少し仕事をしたら昼からはキャンプ、冬はもちろんスキー。
近所の公園の秋。
ここに週末の朝ジョギングに来て、一人佇んでいた内地の人間が約一名いたことを、この町の人たちは誰も知らない。
週末に、息子と二人で自転車を走らせた秋の一日。
どこまでもまっすぐ続く、空知の道。もしかしたら、札幌に住む「北海道の都会人」たちより、北海道を満喫していたかもしれない。
もちろん、はずせない場所。・・・支笏湖。
初めての秋、訪れた時はこんなに好きになるとは思わなかった。美笛。いつかまたここでテントを広げたとき、感情を抑えられる自信が、私にはない。
そして、羊蹄山。
ここの麓のキャンプ場、ほんとに好きだったな。
・・・もうすぐ訪れるであろう、この季節。ある朝、早起きして近くの丘に車を走らせ撮った一枚。
日々の生活では、あまり思い出さないようにしています。自分がどんどん現実から離れていってしまう気がして。
あのはひんやりした空気の匂い。・・・ちょうど一年が経ち、少しだけ思い出すことを自分に許そうと思います。
北海道は私にとって旅先ではなく、悩み、苦しみながら働き、生活した場所。この風景たちがそれを癒してくれた。だから、きれいとか感動したとか、そういう言葉だけで表現できない、その時々の思いが、一枚一枚の写真には、あります。あのときは、行き詰まってたな、なんて。一緒に働いたあいつらは元気にしてるだろうか
こんな時にぴったりの一曲はこれですね。
さて、明日もまたこの場所で頑張りましょう。あの道をいつか故郷に向かう日まで。・・・って故郷ってどこ?
一周年記念で、しばらく断続的にアップしようと計画しています。次回は生活の中で撮った冬景色たちを。よければまた、お付き合いください。
それでは、また。