白老ふるさと2000年の森キャンプ②

ろっぴ

2016年07月03日 22:01

日々の小ネタを優先していたら、肝心のキャンプレポが2週間も放置になってしまいました。

白老ふるさと2000年の森「ポロトの森キャンプ場」です。

実は後半、かなり濃いキャンプになりました。


まずはキャンプ場の紹介をさらっと。


市街地にほど近いとは思えない、深い森を感じられるキャンプ場です。




炊事設備は古いものと新しいもの、場所によって混在です。トイレも同様です。サイト選びの際にも考慮されたほうがいいでしょう。




先日、取引先の方にもらった缶詰を開けます。

サーモンファクトリーで有名な佐藤水産の缶詰です。

朝食が終わったら、ささっと撤収。




初・苫小牧、となれば、いろいろ行きたいところがあります。

ポロト湖を横目に眺めて、ぐるっと半周回るとそこには。

じゃん。しらおいポロトコタン。


アイヌ民族博物館です。


まずはアイヌ民族と深いかかわりを持つ「くろいおともだち」と対面です。

「この匂い、覚えておけよ、このにおいがしたらゆっくり後ずさりだからな・・・。」と繰り返す父。しかし私自身もそこまで冷静に対処できるかは分かりません。鉄の檻ごしに見ても圧倒されてしまいます。

そしてチセ(茅葺の家)の中でアイヌの方々による古式舞踊を見せてもらいます。


これがいいんですよ。


歌も独特な旋律があります。そして踊り。


子供達もじいっと聞いていました。


博物館の中も見て回ります。





そして・・・。

あ!!あった!!


そうです、売店にあったのは「ゴールデンカムイ」!!

明治末期の北海道を舞台に金塊をめぐる壮大な冒険を描いたこのコミック、北海道の各地の風景や風土が丹念に描かれていて、うちの子供たちの愛読書です。けっこうキツい描写もあるんですが(笑)
自分達の知っている地名や風景が沢山出てくるので面白いらしく、繰り返し読んでます。キャンプに行っても「ゴールデンカムイに出てきた場所だ!」って言います
アイヌ民族に関する描写も正確だと聞いています。

館内に設置された画面で見ることの出来るアイヌ民族の昔話。これも、大人が聞いていても興味深い。本州の各地に伝承されている昔話とはまた違っていて、違う文化を感じます。子供達は興味しんしんです。

・・・お前らいい経験してるな、とその背中に心の中で話しかけました。

でも写真見て思ったけど、6月にソフトシェル着てるって、やっぱり北海道だからでしょうね

さて、ポロトコタンをあとにして向かったのは・・・。


崖に設置されたロープを頼りに降りていきます。


樽前ガローです。


ガローというのは切り立った崖の意味らしいです。

ここも前から行きたかった場所です。海岸沿いの国道から少し山の方に入っていくと忽然と現れます。

・・・北海道、なまらすげえよ






そして最後は、前から行きたかったラーメン「味の大王」です

有名なカレーラーメンを楽しみました。


そんな「濃い」一日でした。

最後に。

これ、何に見えますか?

答えは楽器、アイヌ民族の楽器「ムックリ」です。

口に添えて鳴らし、口腔内に反響させることで様々な音色を表現します。うちの娘が、チセの中でアイヌの方が演奏されているのを聴いて「これが絶対欲しい!」というので買いました。買うとき、売店の方がちゃんと音が鳴るまで教えてくれたおかげで、うちの家では時々、気付くとムックリの音が聞こえてきます。
気分は「アシリパさん」(笑)

ここに住み、この地の過去に触れる。過去があって、現在があって、そして未来があることを知る。いい場所です。

それでは、また。

※注 このムックリは「簡単ムックリ」といって、本物のムックリより鳴らしやすいタイプのものです。ただ、音は正真正銘、ムックリです。売店には大人(?)用の本物ムックリも置いてます。


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