こんばんは。

つい先日、旭岳に初冠雪というニュースを聞いたと思うと今度は中山峠が積雪１０センチ。もう冬なのかなと少しあせってしまいます。
冬は冬の楽しみがあるけれど、もう少し、秋を楽しみたい、そんな気分です。

そんなこの週末は勿論、秋キャンプに出かけました。

今回の野営地は・・・。

ずっと憧れだった「美笛キャンプ場」です。

場所は、こちら。


昨年、札幌近郊で絶大な人気の、このキャンプ場の混みあう夏場を避け、秋に行こうと計画していたものの美笛川の氾濫で９月初旬に閉鎖。結局行けずでした。・・・私自身も骨折というアクシデントがありました。
そして今年、シルバーウィークも終わった１０月の週末、とうとうここにやって来ました。

と、言いながら実はこの日、家の近くのスーパーで買出しをしている最中もまだ、行き先を迷っていました。憧れていた美笛ですが、一方で朱鞠内湖の紅葉も見たい・・・そんな複雑な思いがあったからです。

北の朱鞠内か、南の美笛か。ある意味、贅沢な悩みです。でも真剣に悩んでいました。
買出しが終わり、美笛キャンプ場に電話を入れました。
「１０月中旬までとのことですが、今週、まだやってますか？」
「ええ、営業してますよ、今年は１８日までです」
「来週までですか・・・。ちなみに、混み具合はどうですか？」
これも気になっていました。いくら憧れていても、混雑しているところには行きたくありません。・・・わがままな話ですが。
「お客さんは入ってますが、まだ余裕がありますよ。」

この言葉を聞いた瞬間、私の中でスイッチが入りました。

「よし、今日は美笛にするから。」

子供にそう告げると、次の瞬間はもう、車をスタートさせていました。

出発して２時間半。

紅葉の湖畔を周回し、巨木の森を縫うように走るダートを抜けると。

想像していたとおりのキャンプ場が。

シーズン終了間際になってまた、素晴らしいキャンプ場に出会えました。



この岸辺にタープを張りたかったんです。

今回は勿論、テントのポールを忘れずに持ってきました。

・・・そうこうしているうちに夕闇が迫り始めました。

対岸のモラップキャンプ場とはまた少し違う夕景です。

この日もキャンプ場には沢山の人がいましたが、それを忘れるぐらいの美しさです。


夕飯の用意もせずにぶらついて写真を撮り、景色を眺めます。

２人キャンプだから許されるのんびりした時間。

そして、夜。

さすが人気のキャンプ場、シーズン終了間際だというのに人は多い、でも適度に間隔が空いているので、人の声もあまり気になりません。心地よいぐらいです、と感じてしまうのは、キャンプ場の雰囲気のせいでしょうか。

子供と２人の焚き火。

流木とロープで作ったランタンハンガー。美笛の雰囲気が、いつもやらないことをさせます。

朝。

子供と一緒に早起きし、岸辺に座って日の出を待ちます。晩秋の北の大地の清冽な空気が気持ちいい時間でした。

日が昇れば、また焚き火。

この日は雨雲が札幌周辺に近づく予報でしたが、２人キャンプの気安さもあり「ま、いっか」とのんびりしました。折角の憧れのキャンプ場、雨撤収でもいいや。


支笏湖が霞んできて、いよいよ雨っぽくなってきたら、そろそろ撤収。


久々のソロテント、息子と２人ならこの大きさで十分です。


のんびりしすぎて、最後に慌てて施設の写真を。先ずは管理棟。

売店、シャワールーム、コインランドリーありです。充実してます。

水場です。

横に足洗い場があるのが便利ですね。

そしてトイレとごみステーション。

ごみを捨てられるのは嬉しい。

これで大人1,000円、子供500円、二人で1,500円とは・・・。シーズン中は込み合うのも無理がないですね。夏場はこれに、国内屈指の透明度の湖での水遊びがついてくるわけですから。

撤収の途中で雨も降ってくる中、チェックインの時間をちょっとオーバーしながらも何とかキャンプ終了。

紅葉の中を自宅に向かって出発します。


霧雨の降る中、道沿いの紅葉を眺めながら帰路に着きました。

この日は雨交じりでしたが、それでも紅葉の美しさには心を動かされました。私の知る、京都や奈良の箱庭のような紅葉とは全く違う、秋の風景が、ここにはあります。いいです。

昨年はタイミングが合わず来れなかった支笏湖。今年はその思いを遂げることが出来ました。

春のモラップ、そして秋の美笛。ほんとにいいシーズンになりました。

そろそろウインターシーズンに向けて体力づくりのほうにシフトしなけりゃ、とも思いつつ、やっぱり週末になるとテントに泊まりたくなる。今シーズン、いつまでキャンプにするか・・・。楽しい悩みを抱えつつ、季節は移り変わっていきます。

そんなところで、それでは、また。

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